両親の介護が必要になり、九州の実家に戻ることを決めた岡田裕子さま。
神奈川県で暮らしていた自宅マンションをどうするか、売却すべきか賃貸に出すべきか悩んでいました。
介護がいつまで続くのか見通せない中、将来の選択肢を残しながら最善の判断をしたいと考え、クラウドハーツ・リアルエステートの不動産売却コンサルティングを利用されました。
今回、岡田さまに詳しいお話をうかがいました。
「親の介護で急な引っ越しが必要に」焦りと不安の中で、将来を見据えた冷静な判断ができるようになった理由
代表 西田:本日はお忙しい中、お時間をいただきありがとうございます。
岡田さま:不動産売却コンサルティングでお世話になりました岡田です。
親の介護という予期せぬ状況での不動産の判断に悩んでいる方は多いと思います。
少しでも参考になればと思い、お話しさせていただきます。
売却を考え始めたきっかけや当時の状況を教えてください
父が脳梗塞で倒れ、母1人では介護が難しくなったことがきっかけでした。
私は長女で、弟は海外赴任中。
実家は九州の福岡県で、私たち家族は神奈川県の横浜市に住んでいました。
最初は月に1回帰省して様子を見ていましたが、次第に父の容態が安定せず、母から助けを求める連絡が頻繁に入るようになりました。
「もう限界かもしれない」そう感じた時、夫と真剣に話し合い、実家に戻ることを決めました。
ただ、問題は今住んでいる3LDKのマンションです。
購入して8年、住宅ローンもまだ15年残っています。
子供は中学2年生と小学5年生。
転校のタイミングや夫の仕事のこともあり、家族全員で引っ越すのは難しい状況でした。
どんな悩みや不安を抱えていましたか?
一番の悩みは、介護がいつまで続くのか分からないことでした。
もし数年で落ち着いたら、また神奈川に戻りたいという気持ちもあります。
でも、その間マンションを空き家にしておくわけにもいきません。
売却すれば住宅ローンの負担は減りますが、戻りたくなった時に困ります。
かといって賃貸に出すと、借主がいる間は自由に戻れないし、管理の手間もかかりそうです。
ある不動産会社では「今なら高く売れます」と勧められ、違う会社では「賃貸で安定収入を得る方が得策」と言われました。
真逆の提案に、どちらを信じればいいのか分からなくなってしまったんです。
夫は「君の実家のことだから、君が決めていいよ」と言ってくれましたが、それがかえってプレッシャーになっていました。
売却コンサルティングを受けようと思った理由は何ですか?
介護施設を探す中で知り合ったケアマネージャーさんが、以前クラウドハーツ・リアルエステートさんを利用したことがあると教えてくれたんです。
私が求めていたのは、売却ありきではなく、私たち家族の状況に合わせた客観的なアドバイスでした。
中立的な立場で相談できる場所があると知って、すぐに紹介してもらいました。
気軽に話を聞いてもらえるのもありがたかったです。
コンサルティングで特に役立った点は何ですか?
まず、焦って決める必要はないと言ってもらえたことが大きかったです。
「介護の状況も、ご家族の気持ちも、これから変わっていきます」と優しく話してくれて、少し落ち着くことができました。
そして、売却と賃貸のメリット・デメリットを、数字を使って具体的に示してもらえたのが本当に助かりました。
例えば、賃貸に出した場合の予想家賃は月額12万円前後。
ただし、管理費や修繕積立金、固定資産税を引くと、実質の手取りは月8万円程度になること。
一方で売却すれば、今の相場だと3,800万円前後で売れる可能性があり、住宅ローン残債2,500万円を返済しても、手元に1,200万円ほど残ることを教えてもらいました。
さらに、今後10年間のシミュレーションも作ってもらい、それぞれの選択肢でどう資金が動くのか見えるようにしてくれたんです。
実際にどのような決断をされましたか?
最終的には、まず定期借家契約で3年間賃貸に出すことに決めました。
普通の賃貸契約だと、基本的に借主が希望すれば更新されるため、自分の都合で戻りたくなっても難しいケースが多いんです。
でも定期借家契約なら、あらかじめ決めた期間で契約が終了するので、3年後には改めて判断できます。
その間に父の介護がどうなるか、子供たちの進学はどうするか、じっくり考える時間ができました。
コンサルティングでは、賃貸管理会社を選ぶ際のチェックポイントも詳しく教えてもらいました。
遠方オーナーへの対応実績や報告体制、トラブル時の対応方法など、見るべきポイントが明確になり、自分で納得して選ぶことができました。
最終的に選んだ会社は、遠方のオーナー対応に慣れていて、月1回写真付きの報告書を送ってくれるので安心です。
今は実家で両親と暮らしながら、夫と子供たちは神奈川に残り、月に1回行き来する生活を送っています。
コンサルティングの前後で変わったことはありますか?
一番大きく変わったのは、焦りがなくなったことです。
「今すぐ決めなきゃ」というプレッシャーから解放されました。
それと、不動産に関する知識が増えたことで、自分で判断する自信もつきました。
例えば、賃貸に出す前に簡単なリフォームをした方がいいのか、そのままでいいのか。
これも相談したところ、今の状態でも十分貸せるけれど、壁紙の一部を張り替えると印象が良くなるとアドバイスをもらいました。
結果として、予想より早く借主が見つかり、希望の家賃で契約できました。
何より、「いつでも相談できる」という安心感が大きいです。
3年後、どちらを選ぶにしても、また相談させていただくつもりです。
これから売却を考えている方へアドバイス
親の介護や転勤など、人生の転機で不動産の判断を迫られることってありますよね。
私もそうでしたが、焦っている時ほど冷静な判断ができなくなります。
でも、不動産の決断は大きなお金が動くことなので、慎重になるべきだと思います。
私の場合、売却以外の選択肢があることを教えてもらえて、本当に良かったです。
今すぐ売らなくても、賃貸という方法もあるし、状況が変わってから売るという道もあります。
選択肢を知ることで、自分たちの生活に合った判断ができるようになりました。
【体験者プロフィール】
名前:岡田 裕子さま
年齢:46歳
居住地:神奈川県
自己紹介:夫と子供2人の4人家族。父の介護のため、横浜市から福岡県の実家へ単身で転居。自宅マンション(築8年・3LDK・70㎡)は定期借家契約で賃貸中。月1回神奈川に戻り、家族と過ごす生活を送っている。介護と仕事の両立に悩みながらも、地域のサポートセンターを活用しながら前向きに過ごす日々。趣味は読書で、最近はオーディオブックを活用している。
※プライバシー保護により仮名
