転勤の多い会社に勤める佐々木健太郎さま。
5年前にマンションを購入したものの、再び転勤の辞令が出る可能性が高まり、売却すべきか賃貸に出すべきか悩んでいました。
家族の生活や子どもの教育環境も考えると、簡単には決められない状況だったそうです。
そんな中、知人の紹介でクラウドハーツ・リアルエステートの不動産売却コンサルティングを知り、第三者の視点からアドバイスを求めることに。
今回、佐々木さまに詳しいお話をうかがいました。
「転勤族の持ち家問題」売却か賃貸か迷っていた私が、家族の将来を考えた最適な選択ができるまで
代表 西田:
本日はお時間をいただき、ありがとうございます。
佐々木さま:
転勤に伴う不動産の扱いについて相談させていただいた佐々木です。
同じように転勤が多い方の参考になればと思い、お話しさせていただきます。
マンション購入から売却を考えるまで、どのような経緯がありましたか?
もともと転勤が多い会社に勤めていて、30代半ばまで社宅暮らしでした。
ただ、子どもが小学校に入学するタイミングで、できるだけ転校させたくないという思いがあり、思い切ってマンション(5200万円)を購入したんです。
場所は妻の実家に近い神奈川県で、駅から徒歩12分の2LDKでした。
購入時は「しばらくはこの支店で働けるだろう」という上司の言葉もあり、安心していました。
ところが購入から5年が経ち、また転勤の可能性が出てきたんです。
次の転勤先は大阪か福岡になりそうで、単身赴任か家族帯同かも含めて悩みました。
売却と賃貸、それぞれにどんな不安を感じていましたか?
管理会社に任せるにしても、遠方からの管理は不安がありましたし、入居者が見つからない期間の負担も気になりました。
それに、もし数年後に戻ってきたいと思っても、入居者がいたら簡単には戻れませんよね。
一方、売却する場合は、将来また住みたくなったときに後悔しないかという思いがありました。
子どもの学区も良く、妻も気に入っている場所だったので、手放すことへのためらいもあったんです。
住宅ローンの残債もまだ4100万円ほどあり、本当に今売るべきなのか、それとももう少し待った方がいいのか判断がつきませんでした。
コンサルティングを受けようと思った決め手は何でしたか?
会社の同僚から「不動産のことは専門家に相談した方がいい」とアドバイスされたのがきっかけです。
不動産会社に直接相談すると、売却か賃貸かどちらかに誘導されそうで、本当に自分にとって最適な選択ができるか不安だったんです。
クラウドハーツ・リアルエステートさんは売買を行わず、あくまでアドバイスに徹するという点に魅力を感じました。
また、転勤族特有の悩みにも対応してくれると聞いて、ぜひ相談したいと思いました。
実際にコンサルティングを受けて、どんな点が参考になりましたか?
まず、今後10年間の市場予測を具体的な数字で示してもらえたことが大きかったです。
私のマンションがあるエリアは、近年資産価値が上がっていましたが、ピークになる可能性も考慮すべきとのことでした。
賃貸に出した場合のシミュレーションでは、想定家賃が月22万円でローン返済が月15万円。
一見プラスに見えますが、住宅ローンを組んだまま賃貸に出すには金融機関への相談が必要で、無断で行うと契約違反になってしまうそうです。
仮に承諾を得られても金利が上がるケースが多く、さらに管理費や修繕積立金、固定資産税を含めると、実質的にはほとんど手元に残らないとのことでした。
さらに、万が一の空室リスクや設備の修理費用なども考慮すると、かなりの持ち出しになる可能性があると知りました。
また、単身赴任を続けた場合の生活費も試算してもらいました。
赴任先の家賃や光熱費、帰省費用などを合わせると、年間で200万円近くかかる計算になったんです。
これらの情報をもとに、家族全員で今後のライフプランを話し合うことができました。
コンサルティングの前後で、考え方や行動はどう変わりましたか?
「持ち家は資産だから手放すべきではない」という固定観念から解放されました。
転勤族にとって、持ち家が必ずしもプラスになるとは限らないんですよね。
結果的に、マンションを売却して家族全員で新しい赴任先に引っ越すことを選びました。
売却価格は5800万円で、ローンを完済しても手元に1500万円以上残りました。この資金は、将来子どもの教育費や次の住まい購入時の備えとして確保しています。
引っ越し先では賃貸マンションを借り、ローン返済のプレッシャーから解放されて、家族で過ごす時間も増えました。
妻も最初は売却に消極的でしたが、今では「身軽になってよかった」と言っています。
これから売却を考えている方へアドバイス
転勤が多い方は、持ち家を持つこと自体がリスクになる場合があります。
私も「マイホームを持つのが夢」という思いが強くて、周りの状況をあまり考えずに購入してしまいました。
でも、ライフスタイルに合わない不動産は、資産というより負債になってしまうんですよね。
売却を検討する際は、感情的にならず、数字をもとに冷静に判断することが大切だと感じました。
特に、将来の市場動向や賃貸に出した場合の収支など、自分では調べきれない情報を専門家から聞けたのは本当に助かりました。
転勤の可能性がある方は、早めに専門家に相談して、自分の状況に合った選択肢を検討してみることをおすすめします。
【体験者プロフィール】
名前:佐々木 健太郎さま
年齢:43歳
居住地:福岡県
自己紹介:大手電機メーカー勤務で、5年前に神奈川県のマンション(2LDK・65㎡)を5200万円で購入。妻と小学5年生の長男、小学2年生の長女の4人家族。転勤の可能性が高まり売却を決断し、5800万円で売却に成功。現在は福岡市内の賃貸マンションで家族4人暮らし。週末は子どもたちと博多湾でのランニングを楽しんでいる。
※プライバシー保護により仮名
