体験談(不動産売却コンサルティング)

中村 健一さま|相続した実家と賃貸物件、二つの不動産を同時に売却。税理士との連携で納税額を適正に抑えることができた

お母さまの他界により、実家と賃貸アパートを相続した中村健一さま。

仕事と並行しながら2つの不動産を管理することへの不安と、相続税や売却時の税金について分からないことだらけで途方に暮れていました。

特に賃貸アパートは入居者がいる状態での売却となるため、どう進めればいいのか見当もつかない状況でした。

そんな中、知人の紹介でクラウドハーツ・リアルエステートを知り、税理士と連携したサポートを受けることに。

今回、不動産売却コンサルティングを受けた中村さまに詳しいお話をうかがいました。

「2つの不動産、どちらから手をつけるべきか」相続直後の混乱から、計画的な売却まで導いてくれたプロの視点

代表 西田:本日はインタビューのお時間をいただき、ありがとうございます。

中村さま:こちらこそ、よろしくお願いします。母の相続で不動産売却を経験した中村です。同じような立場の方に、少しでも参考になればと思い、お話しさせていただきます。

相続した不動産について、どのような悩みを抱えていましたか?

母が他界したのは、本当に突然のことでした。

実家は築45年の一戸建てで、母が一人暮らしをしていた家です。もう一つ、母が20年以上前から経営していた6室の賃貸アパートも相続しました。

正直、最初は何から手をつければいいのか全く分かりませんでした。実家は空き家になりましたが、賃貸アパートには5室に入居者がいる状態です。

千葉の実家と賃貸アパートを管理しながら、東京で仕事を続けるのは物理的にも精神的にも厳しいと感じました。

それに、相続税の支払いもありますし、売却したら税金もかかると聞いて、頭の中がぐちゃぐちゃになっていました。

どのタイミングで何をすればいいのか、誰に相談すればいいのかも分からず、本当に困っていたんです。

売却コンサルティングを受けようと思ったきっかけは何ですか?

会社の先輩から、不動産の相続で大変な思いをした話を聞いたことがきっかけです。その先輩が「専門家に相談しないと、税金で損をする可能性がある」とアドバイスしてくれました。

インターネットで調べても情報が多すぎて、どれが自分のケースに当てはまるのか判断できません。

不動産会社に直接相談することも考えましたが、売却を前提とした話になりそうで、冷静に判断できるか不安でした。

そんな時、先輩がクラウドハーツ・リアルエステートさんを紹介してくれたんです。「中立な立場でアドバイスしてくれるから、まずは話を聞いてみたら」と言われて相談することにしました。

最初の面談で、税理士さんとも連携してサポートしてもらえると聞いて、これは心強いなと思いました。

コンサルティングで特に役立ったアドバイスは何でしたか?

2つの不動産を「どの順番で売却するか」という戦略を立ててもらえたことです。

私は最初、空き家になった実家から売却すればいいと単純に考えていました。

でも、相続税の申告期限や各不動産の市場価値、それぞれの売却にかかる時間などを総合的に分析してもらった結果、実は逆の方が有利だと分かったんです。

具体的には、賃貸アパートの方が買い手が限定されるため、先に買い手探しを始めた方がいいとのアドバイスでした。

一方、実家は立地が良く、更地にすれば比較的スムーズに売れる見込みがあるため、後回しでも問題ないと。こうした優先順位を明確にしてもらえたことで、焦りが消えて冷静に動けるようになりました。

税理士との連携について、具体的にどのようなサポートがありましたか?

これが本当に助かったポイントです。クラウドハーツ・リアルエステートさんが信頼できる税理士さんを紹介してくれて、三者で定期的に打ち合わせをしながら進めていきました。

相続税の申告と不動産の売却を別々に考えると、思わぬところで損をしてしまう可能性があるんですね。

例えば、相続税の計算では「小規模宅地等の特例」という制度があって、一定の条件を満たせば土地の評価額を大幅に下げられます。

でも、この特例を使うかどうかは、売却時の譲渡所得税とのバランスを考える必要があるんです。

クラウドハーツ・リアルエステートさんが市場動向を踏まえた売却時期の提案をしてくれて、税理士さんが数字で裏付けを示してくれる。このチームワークのおかげで、無駄な税金を払わずに済みました。

また、売却のタイミングについても、相続から3年以内に売却すれば「取得費加算の特例」が使えるという情報も教えてもらいました。

こうした税制上の優遇措置を最大限活用できるよう、売却スケジュールを組んでもらえたのは大きかったですね。

2つの不動産を扱う上で、特に気をつけたポイントはありますか?

それぞれの不動産の性質が全く違うので、売却方法も変える必要があることを学びました。

実家については、まず建物を解体して更地にするかどうかを検討しました。築45年の木造住宅は、建物としての価値がほとんどなく、むしろ解体費用がかかります。

近隣の取引事例を調べてもらった結果、更地にした方が買い手が見つかりやすく、価格も上がることが分かりました。

一方、賃貸アパートは収益物件として、投資家向けに売却することになりました。この場合、入居率や家賃収入、建物の状態などが価格に直結します。

空室だった1室については、新しい入居者を入れてから売却した方が有利だとアドバイスされました。入居率が高い方が買い手にとって魅力的に映るからです。

実際、満室に近い状態で売りに出したことで、複数の投資家から問い合わせがあり、満足できる価格で交渉を進められています。

こうした細かい戦略の違いを理解できたのも、コンサルティングを受けた成果だと思います。

コンサルティングを受ける前と後で、考え方に変化はありましたか?

「早く売らなければ」という焦りから解放されたことが、一番大きな変化です。

最初は、管理の負担や税金のことばかり考えて、とにかく急いで売却しようと思っていました。でも、急ぐあまり安く売ってしまっては、結局損をすることになります。

専門家のサポートを受けながら、計画的に進めることの大切さを実感しました。

また、相続した不動産を「厄介なもの」としか見ていなかった自分の視点も変わりました。母が長年大切にしてきた資産なんだということを、改めて認識できたんです。

だからこそ、適切な価格で、信頼できる買い手に渡したいという気持ちが芽生えました。

クラウドハーツ・リアルエステートさんに相談して良かったのは、売却の手順だけでなく、相続した財産とどう向き合うべきかを考えるきっかけをもらえたことです。

これから不動産売却を考えている方へアドバイス

相続した不動産の売却は、想像以上に複雑で、判断すべきことがたくさんあります。特に複数の不動産を相続した場合、それぞれの特性を理解して、最適な順番や方法で売却することが重要です。

私の場合、専門家に相談したことで、自分だけでは気づけなかった選択肢や、活用できる税制上の優遇措置を知ることができました。

相続税や譲渡所得税など、税金の問題は避けて通れません。不動産会社だけでなく、税理士との連携も視野に入れて相談先を選ぶことをおすすめします。

売却を急ぐ気持ちは分かりますが、まずは現状をしっかり把握して、長期的な視点で計画を立てることが大切です。

信頼できる専門家と一緒に進めることで、結果的に納得のいく売却ができると思います。


【体験者プロフィール】
名前:中村 健一さま
年齢:53歳
居住地:千葉県
自己紹介:外資系メーカーで営業部長として勤務。昨年、母(享年82歳)の他界により千葉県内の実家(築45年・土地170㎡)と賃貸アパート(築25年・6室)を相続。実家は既に売却完了し、賃貸アパートは来年の売却を目指して準備中。休日は筋トレとゴルフで気分転換。
※プライバシー保護により仮名


西田 喜宣(ニシダ ヨシノブ)

不動産×住宅業界20年。3,000人以上の売却・購入・住み替えなどをサポート。不動産コンサルティングのクラウドハーツ・リアルエステート代表。ブログ116万PV超。 【経歴】大手不動産会社・ハウスメーカー営業15年10ヶ月→現職の代表 【資格】公認 不動産コンサルティングマスター|宅地建物取引士|2級FP技能士

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