二世帯住宅は、両家族が快適に暮らせる物件選びから価格交渉まで、一般的な住宅購入以上に多くの検討事項があります。
クラウドハーツ・リアルエステートでは、豊富な取引実績を活かし、将来を見据えた物件評価から、世帯ごとの動線計画、購入価格の妥当性判断まで、お客様の状況に応じたアドバイスを提供しています。
今回、不動産購入コンサルティングを受けた山下さまに詳しいお話をうかがいました。
将来の介護も考慮!不動産のプロが教える「後悔しない」二世帯住宅の選び方
西田:本日はお時間をいただき、誠にありがとうございます。
山下さまは、ご両親との二世帯住宅をご検討とのことですが、具体的な間取りやプランニングについて、様々な不安があったとお聞きしています。
まずは、物件をお探しになった際のご経験から、詳しくお聞かせいただけますでしょうか。
購入を考え始めてから、どんな不安や迷いがありましたか?
最初は、両親との同居により家事や育児の負担が減らせると考えていました。
ただ、実際に二世帯住宅の物件を見学すると、玄関やキッチンを共有するタイプが多く、それぞれのプライバシーが確保できるか不安になりました。
特に悩んだのは、両親の将来的な介護も考慮した設計をどうすべきかということです。
階段の位置や寝室の配置一つとっても、10年後、20年後の生活を想像しながら決める必要があり、判断が難しかったです。
予算についても、2世帯分の設備が必要となるため、どの程度を見込んでおくべきか迷いました。
購入コンサルティングを受けた具体的な理由は何ですか?
不動産会社で提案された間取りプランを見ても、本当にこれで良いのか確信が持てませんでした。
例えば、共用部分と専用部分のバランス、動線計画、収納スペースの確保など、生活する立場からの視点と、建築の専門家としての視点、両方からの意見を聞きたいと考えました。
また、建築費用の妥当性や、将来的なメンテナンス費用の見通しについても、中立的な立場からアドバイスがほしかったんです。
両親も高齢になってきているため、バリアフリー設計の具体的な方法についても、専門家の意見を参考にしたいと思いました。
コンサルティングで特に参考になった点は何ですか?
「完全分離型」と「部分共有型」それぞれのメリット・デメリットを、具体的な事例を交えて説明していただいたことが非常に参考になりました。
特に印象的だったのは、「家族構成の変化に応じて間仕切りを変更できる可変性のある設計」というアドバイスです。
将来、介護が必要になった場合の動線確保や、逆に子どもが独立した後の空きスペースの活用方法まで、長期的な視点からの提案をいただけました。
光熱費の削減方法や、各世帯のプライバシーを確保しつつ共用部分を効率的に配置する工夫など、実践的なアドバイスも多く得られました。
コンサルティングの前後で変わったことは?(考え方や行動など)
間取りを検討する際の視点が大きく変わりました。
以前は「広さ」や「部屋数」だけを重視していましたが、家族それぞれの生活動線や、将来の暮らしの変化まで考慮するようになりました。
また、設備の選択についても、初期費用と維持費用のバランスを考えるようになり、より現実的な予算計画が立てられるようになりました。
結果的に、1階に両親の寝室とバリアフリーの水回り、2階に子育てスペースを確保し、リビングは程よく共有できる間取りを実現することができました。
これから不動産購入を考えている人へアドバイス
二世帯住宅は、家族それぞれの生活スタイルや価値観を尊重することが大切だと実感しています。
間取りや設備の選択一つひとつが、将来の暮らしやすさに大きく影響します。
完璧な間取りはないかもしれませんが、家族で十分に話し合い、必要に応じて専門家のアドバイスも参考にしながら検討することをお勧めします。
特に将来の介護や、家族構成の変化なども視野に入れた計画づくりが、後々の安心につながると思います。
体験者プロフィール
名前:山下 徹さま
年齢:46歳
居住地:埼玉県
自己紹介:大手メーカーに勤務する会社員。両親(父76歳・母72歳)と妻(43歳)、小学生の子ども2人との二世帯住宅を計画。敷地面積165平米に、LDK計2箇所を含む4LDK+2Kの住まいが完成予定。趣味の家庭菜園用に、南側に約30平米の庭スペースを確保。総予算は土地込みで7,200万円。
※プライバシー保護により仮名