都内のIT企業に勤める田中さまは、半年で新築分譲マンションを7件見学しながら、最後の1件をどうしても選び切れずにいました。
在宅勤務が重なるたびに仕事場所を取り合う1LDKの暮らしと、そろそろ子どもを、という夫婦の話。
購入へ気持ちは固まっていたのに、いざ候補を並べると手が止まってしまったといいます。
「販売担当者からは7,000万円台でも通ると言われたけれど、本当に払い続けられるのかな…」
間取りや価格だけでなく、周辺相場、災害リスク、管理費や修繕積立金、さらには将来売るときのことまで。
比べる項目が増えるほど基準を見失い、夫婦で話すたびに順位が入れ替わる日々が続きました。
そんなとき、会社の先輩から紹介されたのが当方クラウドハーツ・リアルエステートです。
今回、「不動産購入コンサルティング」を受けられた田中さまに、じっくりとお話をうかがいました。
代表 西田:
本日はお忙しい中、お時間をいただきありがとうございます。
どうぞよろしくお願いします。
田中さま:
私のほうこそ、よろしくお願いします。
当時の自分と同じように悩んでいる方の役に立てばうれしいです。
まず、住まい探しを始めたきっかけと、今回相談した内容を教えてください
きっかけは、在宅勤務の日に仕事をする場所が足りなくなったことです。
結婚してから暮らしていたのは家賃14万5,000円の1LDKで、机を置けるのは寝室の壁ぎわ1カ所だけでした。
妻も医療機器メーカーで働いていて、お互いにオンライン会議が重なる日はダイニングテーブルの取り合いになります。
私が寝室、妻がリビングと分かれる日もあり、この状態が何年も続くのはさすがに厳しいなと感じていました。
そこに、そろそろ子どもがほしいねという話が重なったんです。
子育てまで考えると部屋数と広さのある住まいへ移りたくなり、賃貸ではなく購入を前提に探し始めました。
クラウドハーツ・リアルエステートさんへ相談したのは、探し始めてから半年ほどたった2年前の春です。
その時点で新築分譲マンションを7件見学し、候補は3件まで絞れていたものの、そこから先へ進めずにいました。
相談は、まずオンラインで1時間ほど話し、希望条件と家計の状況を整理してもらうところから始まりました。
その後、候補3件の販売図面や価格表、長期修繕計画などの資料を送り、2回目以降で1件ずつ比べています。
最終的には、資産価値・毎月の支出・将来売る場合の需要まで並べた資料をもとに、夫婦でJR沿線の住戸に決めました。
相談を始めてから契約するまでは、1カ月半ほどです。
新築物件を7件見学しても、購入する物件を決め切れなかったのはなぜですか?
見学すればするほど、比べなければいけない項目が増えていったからです。
最初は3LDK・70㎡以上、6,500万円以内、通勤45分前後、スーパーまで徒歩10分以内という条件だけで探していました。
ところが実際に足を運ぶと、間取りや設備以外の情報が次々に出てきます。
周辺の中古相場、ハザードマップ、管理費と修繕積立金、さらには将来の売りやすさまで気になり始めて、頭の中がごちゃごちゃになりました。
最後まで残った3件は、迷っていたポイントがそれぞれ違います。
- 候補A(ターミナル駅から徒歩5分のマンション):通勤は理想的だが、69㎡と希望の広さにわずかに届かず、それでいて6,450万円と価格は高い
- 候補B(郊外の大規模マンション):78㎡で5,980万円と条件は良いものの、通勤が片道60分近くかかり、在宅勤務がない日の負担が読めない
- 候補C(JR沿線のマンション):広さも価格も希望に近い一方、河川が近いため浸水の想定をどう考えればいいかわからない
どれも決定打がなく、夫婦で話すたびに順位が入れ替わりました。
妻は広さと保育施設の近さを、私は通勤時間を優先しがちで、話し合うほど平行線になっていったんです。
見学の合間にネットで調べても、出てくる情報はマンションごとにばらばらで、何を基準にそろえて比べればいいのかがわからない。
そこで、判断材料そのものが足りていないのかもしれない、と気づきました。
販売担当者ではなく、第三者である当方へ相談しようと思った理由を教えてください
クラウドハーツ・リアルエステートさんを知ったのは、会社の先輩からの紹介です。
数年前にマンションを買った先輩が相談していて、「完全紹介制だけど、うちの名前で聞いてみたら」と言ってもらえました。
相談する決め手になったのは、販売担当者から提示された予算への違和感です。
世帯収入が約1,010万円だと伝えたところ、「7,000万円台でも審査は通りますよ」といわれたんです。
借りられる金額と、無理なく返していける金額は、たぶん別物ですよね。
子どもが生まれれば教育費もかかりますし、変動金利で借りる以上、金利が上がる可能性も考えないといけません。
もう1つ引っかかっていたのが、説明してくれるのが売る側の方だという点です。
担当してくれた方は親切でしたが、自社のマンションを売る立場なので、他社の候補と並べて短所まで話してもらうのは難しいだろうと感じました。
決して疑っていたわけではありません。
ただ、人生で一番大きな買い物ですから、どこにも売る動機がない方の意見を一度は聞いておきたかった、というのが正直なところです。
コンサルティングを受けて、物件選びや資金計画について新たに分かったことはありましたか?
見ていた資料の量が、そもそも足りていなかったと痛感しました。
販売図面と価格表だけでなく、長期修繕計画、管理費と修繕積立金の増額予定、周辺の中古成約事例、ハザードマップ、住宅ローンの返済予定表まで並べて確認したんです。
特に印象に残ったのは、次の4点です。
- 修繕積立金は数年ごとに段階的に上がる計画が一般的で、入居時の金額のまま10年後も払えるかを見ないと家計の予測を誤る
- 同じ駅でも徒歩何分かで中古の成約価格に差が出やすく、駅から遠いマンションは購入時の値引きより将来の価格差のほうが大きくなる場合がある
- 中古市場で買い手が付きやすいのは70㎡台の3LDKという傾向があり、広すぎても狭すぎても売るときの候補者が減る
- ハザードマップは色の有無だけで判断せず、想定される浸水の深さ・住む階・電気設備の位置まで見て初めてリスクの大きさがわかる
資金面では、返済額だけを見ていた自分の甘さに気づきました。
管理費・修繕積立金・駐車場代・固定資産税まで足した毎月の総支出で並べると、候補ごとの差は数千円どころではなかったんです。
さらに、金利が上がった場合の返済額もシミュレーションしてもらいました。
候補Bは価格が安いぶん月々は軽くなるものの、通勤定期と車の維持費を足すと差が縮むことがわかり、数字の見え方がぐるっと変わった感覚です。
※上記は、田中さまが検討していた3件の資料と、当時の周辺相場・金利水準をもとに比較した一例です。マンションの立地や管理状況、契約時期によって結果は異なります。
最終的にJR沿線の75㎡・南東向きの住戸を選んだ決め手は何でしたか?
暮らし方と将来の出口が、いちばん無理なく両立したからです。
価格は6,280万円で予算内に収まり、通勤はドアツードアで45分ほど、スーパーは徒歩6分、保育施設も自転車で通える範囲にありました。
気がかりだった浸水の想定も、教わった見方で1つずつ確認しています。
購入したのは中層階で、想定される深さなら居室まで水が上がる可能性は低く、受変電設備も浸水想定より高い位置にあるとわかり、夫婦で納得できました。
資産価値については、駅から徒歩11分と近くはないぶん、価格が周辺の相場より抑えられている点を評価しています。
広さも中古市場で動きやすい範囲に収まっていたので、万一手放すことになっても買い手を見つけやすい見込みがあると考えました。
最後に背中を押したのは、河川敷まで徒歩8分という環境です。
南東向きで朝の光がやわらかく入る住戸で、ベランダから緑が見えた瞬間、妻が「ここで子育てしたいかも」とぽつりと言ったんです。
クラウドハーツ・リアルエステートさんからもらったのは、あくまで比較のための材料と考え方でした。
だからこそ、決めたのは自分たちだという実感があります。
迷いが残ったまま契約していたら、今も引きずっていたかもしれません。
購入後の住宅費や暮らしは、当初の想定と比べていかがですか?
おおむね想定どおりで、家計が苦しいと感じる場面は今のところありません。
頭金は独身時代の貯金と結婚後の蓄えから480万円を入れ、諸費用は別に用意しました。
住宅ローンは、夫3,500万円・妻2,300万円の35年ペアローンです。
1本にまとめる案も検討しましたが、次の理由から2本に分けています。
- 2人とも住宅ローン控除を使えるため、年間で合計30万円台の還付が見込め、当初10年ほどの負担を軽くできる
- 妻が働き続ける前提で、借入額を収入の比率に合わせたほうが将来の繰り上げ返済を考えやすい
毎月の返済額は2人合計で約15万5,000円、管理費・修繕積立金・駐車場代まで含めた住居費は約19万円です。
家賃14万5,000円だったころと比べると4万5,000円ほど増えましたが、控除で戻る分を月あたりに直すと差は1万円台に収まっている計算になります。
一方で、ペアローンの弱点も理解したうえで契約しました。
どちらかが働けなくなると片方の返済が残るため、生活費の半年分を目安に現金を確保し、繰り上げ返済用の資金とは分けて管理しています。
暮らしのほうは、買ってよかったと素直に思います。
1部屋を仕事部屋にしたので会議が重なっても気を使わずに済み、子どもが生まれたら子ども部屋へ変える予定です。
休日は河川敷のコースを5kmほど走るのが習慣になりました。
朝の空気の中をゆっくり走って帰ってくると、この場所を選んでよかったなとしみじみ感じます。
※上記の金額は、田中さまが契約した当時の借入条件・管理費・修繕積立金と、購入した住戸が控除の要件を満たしていることをもとにした一例です。金利や制度の内容、所得によって結果は変わります。
実際に購入コンサルティングを受けて、率直にどう感じましたか?
相談してよかった、というのが結論です。ただ、良いことばかりだったかというと、そうでもありません。
正直に言うと、相談する前は少し身構えていました。
費用を払って相談しても、結局どこかのマンションをすすめられて終わるんじゃないか、という疑いがゼロではなかったんです。
実際には、特定の1件をすすめられることはありませんでした。
いちばん揺れたのは、駅から徒歩5分の候補Aを手放す決断でした。
数字の上では納得していたのに、通勤の楽さを捨てる寂しさがなかなか消えず、契約の直前まで妻と話し合っています。
改善してほしい点を挙げるなら、資料の量です。
1回の面談で扱う情報が多く、その場では理解できても、家に帰ると細かい部分があやふやになりました。
要点をまとめたメモをもらえると、夫婦で復習しやすかったと思います。
とはいえ、質問を送ればその日のうちに返事が来ましたし、不満というほどではありません。
予算や物件選びで迷っている方へ、田中さまから伝えたいことはありますか?
「返済できますよ」と言われた金額を、そのまま自分の予算だと思わないでほしいです。
審査に通る金額と、10年後20年後も気持ちよく払える金額は、まったく別だと考えたほうがいいと思います。
見るべきなのは、ローンの返済額だけではありません。
管理費や修繕積立金、駐車場代、固定資産税まで足した毎月の総額で比べてはじめて、その住まいの本当の値段が見えてきます。
そして、買うときこそ売るときのことを考えておく。
一生住むつもりでも、転勤や家族の事情で手放す可能性はゼロではないので、買い手が付きやすいかどうかは確認しておく価値があります。
第三者への相談が向いているのは、こんな方だと感じます。
- 候補が複数ある方:比べる基準がそろっていないと、価格や広さなど目立つ条件だけで決めてしまいやすい
- 家族で希望が食い違っている方:第三者が同じ資料をもとに整理してくれると、感情ではなく材料で話し合える
- 提示された予算に不安が残る方:将来の支出まで含めて試算し直すと、上限ではなく納得できる金額が見えてくる
相談前に整理しておくとよいのは、譲れない条件の順位と、毎月払える住居費の上限です。
その2つが決まっているだけで話が具体的に進みますし、限られた相談時間を無駄にせずに済みます。
もし今、候補の資料を前にして手が止まっているなら、それは情報が足りないサインかもしれません。
遠回りに見えても、一度立ち止まって整理する時間が、結果的にいちばんの近道になると思います。
代表 西田:
本日はありがとうございました。
数字だけでも気持ちだけでもなく、その両方を並べて夫婦で決め切った過程が、田中さまのお話からよく伝わってきました。
田中さま:
私のほうこそ、迷っていた時間に付き合ってもらえて助かりました。
今日は当時を振り返るいい機会になりました。ありがとうございました。
【今回お話を聞いた方】

[名前]田中さま(仮名)
[年齢]34歳[居住地]東京都
[家族構成]妻
都内のIT企業で働き、妻と二人暮らし。将来の子育てや在宅勤務を考え、3LDK・70㎡以上の新築マンションを探していたが、周辺相場や災害リスク、管理費、修繕積立金、将来の売りやすさまで比較できず、夫婦だけでは判断しきれずにいた。そこでクラウドハーツ・リアルエステートへ相談し、候補3件の資産価値や毎月の負担を整理。最終的にJR沿線で河川敷まで徒歩8分の75㎡の住戸を選び、現在は一室を仕事部屋として使いながら、休日のジョギングも楽しんでいる。
※写真はプライバシー保護のためイメージです。
【取材・編集について】
- 取材対象:不動産購入コンサルティング利用者
- 取材方法:オンラインインタビュー
- 確認資料:相談時の記録、候補物件の資料、住宅ローン返済計画
- 匿名加工:プライバシー保護のため氏名など一部の情報を変更
- 内容確認:公開前に取材対象者および代表の西田が確認
